【ライブレポート】注目アーティストが一同に介した『Any or RISIC Vol.2 』

『Any or RISIC vol.2』 ライブレポート

Any records & RISIC records設立イベントとして、今年2019年1月14日(月)に実施された『Any or RISIC』の第2弾となる『Any or RISIC Vol.2 』が、4月6日(土)に東京・恵比寿club aimで開催された。

徐々に集まっていく観客の熱気で、会場は埋め尽くされていく。18時。照明が暗転し、時間ピッタリに一夜限りのスペシャルイベントがスタートした。口火を切ったのは、歌声に定評のあるソロシンガー・Weiler。アッパーな「New Place」でステージに登場、観客を煽り会場の熱量を上げていくと、立て続けに披露されたLEOの「素直じゃなかった」、EXILEの「fallin’」では、優しいヴォーカルがフロアーを満たし、包み込まれているような心地よさを感じさせる。“もう少し聴いていたい”、そう思わせる歌声であったが、様々なアーティストが総出演する本イベント。ピアノの儚いフレーズが印象的なナンバー「Starlight」を披露した後、「また会いましょう」、そう残してステージをあとにした。

続いて登場したのは、深みのあるジャジー・ヴォイスが耳を惹くシンガーソングライターの伶。温かみを感じさせるギターフレーズに相反する艷やかなヴォーカル「アンハッピーなわたし」で会場を引き込むと、続いて披露されたのは新進女性アーティスト・iriの「会いたいわ」。幻想的な曲の世界観に伶独特の深みのある歌声が会場をセンチメンタルな雰囲気で包む。曲の良さもあるが、やはりなんといっても歌声に一家言のある伶。一聴してそのレベルの高さを大いに伺わせる。曲が終わり、「MCをいつもあんまりしないんですけど、今日もMCはしません!」と宣言すると、客席から笑いが。こういったキュートなキャラクターもファンの心を掴んで離さないのだろう。初々しさを感じさせるMCと愛嬌の良さが強く見てとれた一場面だった。続いて3曲目「見たくないもの」では、アコースティック・ギターを叩いて迫力のあるパーカッション音を生み出し、まるで心臓の鼓動のようなサウンドを演出。客席では一つの音も聞き逃すまいと熱心に耳を傾ける観客の様子が印象的だ。最後に披露された「見たくないものばかり」では、思わず感極まって涙を流す場面も見受けられるなど、全編を通して楽曲に入り込む伶の本気が堪能できたステージだった。

ダンサブルな曲で登場したのは愛のシンガーソングライター“愛山ユウ”。持ち前のどこまでも伸びていくような歌声をアカペラで披露し、流れるように今年の2月23日にMVが公開されたばかりの新曲「少し好きがずっと続いた」を歌唱。示し合わせたようにハンドクラップが巻き起こり、会場は一気にヒートアップ。3曲目「愛の量」では、5歳から続けているというダンスで、アグレッシブなステージングを披露して客席を沸かせ、Beverlyのカバー「Just once again」では、先程とは対極に情感たっぷりに歌い上げ、彼女の表現の幅の広さを感じさせる。パフォーマンスに入り込みすぎたのか、イベントの名前をど忘れするというハプニングもありつつ、終始笑顔の絶えないライブで、会場の固かった雰囲気が徐々に解れていくようだった。ラストの「take off」では、愛山の「カモン!」に「take off!」のコールアンドレスポンス。愛山と観客が見事なパフォーマンスを魅せつけた一体感のあるステージであったのは言うまでもない。

次に登場したのは、シンガーソングライターとして全国で活動している沙乙里。キュートな出で立ちで登場すると、キャッチーなポップナンバー「プロムナード」で観客の心を掴んでいく。「さくら」では、フロアーのミラーボールがさくらの花びらの吹雪くさまが会場を華やかに彩り、観客を釘付けにさせると、続いて披露されたのは宇多田ヒカルの「花束を君に」。椅子に腰掛けながら、丁寧に歌唱するその姿が美しく映る。「赤い糸」では、メランコリックなピアノの旋律が流れるなか、左右に揺れる赤いサイリウム、“赤い糸でつないで“の歌詞に合わせて客席から浮かび上がる小指が印象的だった。

優しい雰囲気に包まれたフロアーから一転、2018年8月29日に1stフルアルバム『THE POWER OF DREAM』をリリースした􏰀ソロシンガーのTAKERUが登場。立て続けに披露した「LOST」「果ての無い宇宙の中で」でパワフルなヴォーカルを聴かせ圧倒的な存在感を魅せつけると、アコースティックギターを携えて披露した「永遠の誓い」では、センチメンタルなアルペジオに乗ったまっすぐなヴォーカルが胸にスッと入り込んでくるような柔らかい雰囲気を醸し出していて、最前列に集結していたTAKERUのファンが、その歌声にじっと聴き入っている様子が見て取れる。再び、ロックテイストあふれる「DRY -乾いた夢-」で突き進んでいくような力強さを有したままステージングを終えた。

フロアーの熱気冷めやらぬまま登場したのは、結成わずか半年、20代の男女4人組のひるね彗星。イベント唯一となるバンドセットで登場。生バンドということもあり、迫力のあるサウンド、音圧が心地良い。セットリストも実に多彩な曲が見受けられ、「妥協のすゝめ」では、kota.のフックのあるギターフレーズが耳を惹き、「時計仕掛けのベル」では、きらびやかなギターとばやしによるトリッキーなベースラインが融合したミステリアスな様相を魅せる。3曲目「不眠少女と眠らない夜」では、盛り上がり必至のダンサブルなナンバー。フカサンの的確なリズムと、それに乗った実生のヴォーカルがフロアーを揺らす。勢いが最高潮に達したところで「笑うしかない」。どこか切なさを感じさせつつも前向きになれるロックチューンを最後に披露し、次にバトンを渡した。

幻想的な雰囲気を纏いながら登場したのはR&Bシンガー・Syamu。開幕直後に「Lovelorn」で透き通るような美声を会場に響き渡らせ圧倒的な存在感を植え付ける。ベースラインが絡みつくミドルナンバー「CRAZY FOR YOU」では、観客も口ずさむなど会場全体が􏰃Syamu一色に。MCでは、初めてステージに立ったときのイベントが、今回出演しているTAKERUが主催していたものだったと話し、今日も同じステージに立てたことについて、感慨深く語っていたSyamu。その後は、デビューのきっかけとなったINFINITY16プロデュースの楽曲「なぜこんなに」を含めた2曲を持ち前の美声で歌い上げる。フロアー全体が今日一番の盛り上がりをみせたまま、ステージを去っていった。

純白のドレスをまとって登場したのは、シンガー・レースクイーンユニット「ドリフトエンジェルス 」のメンバーとして活動する引地裕美。3月14日にリリースしたミニアルバム『CHANGES』から爽やかなポップナンバー「夏の魔法」で口火を切ると「ホワイトクリスマス」では、柔らかく優しい歌声で会場を包み込み、集まった男性ファンを次々と酔わせていく。MCで、収録曲「Move on!!」がBSフジの『冗談騎士』のEDに決定したことを発表すると、客席では一際大きな歓声が起こり、ファンが一体となって引地を応援している様子が周囲の空気を通じて伝わってきた。その「Move on!!」では、スリリングなシンセサウンドが印象的に光り、美しいハイトーンを響かせる。観客もまた力強い手拍子で引地に負けまいと食らいついているようにも見えた。ライブも終盤に差し掛かり、「次が最後の曲になります!」「えぇー! 今来たばっかり!」といったおなじみの掛け合いも飛び、会場は和やかなムードに。何故ナツミ作曲の「サクラサク」を優しく届け、トリを務めるLIL CROWNへつなげた。

トリを務めるのは、神奈川県愛川町出身ラッパーのLIL CROWN。銃の装填音とともに「set」の不穏なサウンドが流れ出すと切れ味鋭いラップが次々と放たれ、あっという間に会場の空気が変わったのを感じた。MCでは「俺が歌うことは全部人生だったり、過去の生い立ちだったり、暗いことだったり、今俺がやっていることだったり、そういうのを歌詞にしてみんなに伝えてる」と話し、「STORY」を含む3曲を立て続けに披露。熱狂する観客の支持を一身に受けたステージングでイベントを締めくくった。

今回のイベントでは、老若男女、実に多様な世代が見受けられ、POPS・EDM・R&B・HIPHOPなど様々な音楽がクロスオーバーした濃密な一夜となった。なお、6月22日には『Any or RISIC vol.3』が開催されることが決定している。今回見逃してしまったという方はぜひこちらに足を運んでいただきたい。

 

【ライブ情報】
『Any or RISIC vol.3』
2019年6月22日(土)東京・恵比寿club aim
<出演者>
愛山ユウ/ Amulet / 荒巻勇仁 / Syamu / 野武士 / 引地裕美 / FlyFoxys / 伶 and more!! Guest:Tiggar as 大地
チケットはこちら
https://sonar-u.com/event/4914

 

 

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